「灯篭流し」に想う・・・私の戦争体験

2011.08.15

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今年も旧中川で「東京大空襲犠牲者慰霊」の灯篭流しが「東日本大震災犠牲者追悼」と併せて催されました。

東京大空襲を経験された方なら誰しもTV画面に流れる大震災の光景を見たとき、昭和20 年

3月の大空襲で焼け野原となった下町の光景と重なったのではないでしょうか。

あの日私達家族は亀戸中が火の海となり、熱風が渦巻く中、火の手に追われ総武線の土手の凹地 に逃げました。父は一晩中、降りかかる火の粉を振り払い私達を守ったそうです。

朝になり焼死体のゴロゴロ転がる千葉街道を小岩の同業者宅に逃げ延びましたがその時、目にした凄惨な光景はいまだに脳裏にこびりついています。

昭和22年現在地に戻り目にしたのは映画館のコンクリートの映写室だけが焼け野原の中に

ぽつりと残っていた事です、その後商店が復活し始め現在に到りました。

戦後いち早く復興した東京を想うとき、被災地東北の一日でも早い復興と福島原発の収束を

願うばかりです。

                   消費型経済の反省も込めて・・・・

           (戦前中央通りは映画館の有ったことから「亀戸館通り」と呼ばれていました)

                                            平成23年8月15日    理事長 藤村栄三

                                                   


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